【診療内容】
- 肝臓、胆道、膵臓の病気を対象としています。
- 消化器専門医による専門性の高い診療を実践しています。
- がんの早期発見と早期治療を目指し、超音波装置、CT検査による定期健診を実施しています。
- より専門的な医療が必要と判断したとき、適切な病院に紹介します。
【対象となる病気】
- ウイルス性肝炎(C型肝炎、B型肝炎)
- 脂肪性肝疾患
- アルコール性関連肝疾患
- 自己免疫性肝疾患(自己免疫性肝炎/原発性胆汁性胆管炎/原発性硬化性胆管炎)
- 肝硬変・肝不全、肝臓がん
- 胆のうポリープ、胆のう炎、胆石症、胆管炎、胆のうがん
- 急性膵炎、慢性膵炎、膵臓がん、膵のう胞性腫瘍
【症状について】
- 肝臓疾患による症状
倦怠感、皮膚のかゆみ、むくみ、腹水、皮膚や白目の黄染(黄疸) - 胆のう疾患による症状
右肋骨の下あたりの痛み、悪寒、皮膚や白目の黄染(黄疸) - 膵臓疾患による症状
腹痛、背中の痛み、吐き気、下痢、皮膚や白目の黄染(黄疸)
上記症状に加えて発熱、体重減少も重要なサインになります。
【当院で実施可能な検査】
当院では主に以下の検査で、診断を行います。
- 腹部超音波検査(エコー検査)
- CT検査
【肝臓・胆道・膵臓の病気について】
<肝臓の病気>
<胆のう、胆管の病気>
<膵臓の病気>
【胆道疾患の治療について】
当院では、以下のような内視鏡治療が可能です。
内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangio pancreatography:ERCP)
黄疸や胆汁・膵液の通過障害がある場合にその原因を明らかにするために行う検査です。内視鏡を十二指腸まで挿入し、十二指腸乳頭部(胆管や膵管の出口)から、細い管を使って胆管と膵管に造影剤を入れ、レントゲン撮影を行う検査です。主に、胆管結石、胆道がん、膵臓がんなどの診断のために検査しますが、同時に、これらの病気によっておこる症状に対する治療にも応用されています。
内視鏡的胆管結石除去術・内視鏡的乳頭括約筋切開術(endoscopic sphincterotomy:EST)
内視鏡的乳頭バルーン拡張術(endoscopicpapillary balloon dilation:EPBD)
内視鏡的胆管結石除去術は、総胆管の出口である十二指腸乳頭から結石を除去する治療法ですが、総胆管の出口は狭く、結石を除去するスペースがありません。このため、結石を除去する前に総胆管の出口を広げる必要があり、電気メスを使って乳頭部を切開して胆管の出口を広げる方法(EST)とバルーンを用いて胆管の出口を広げる方法(EPBD)の二つがあります。
内視鏡的経鼻胆管ドレナージ(endoscopic nasobiliary drainage:ENBD)
内視鏡的胆管ステント留置術(endoscopic biliary stenting:EBS)
経皮経肝胆道ドレナージ(percutaneous transhepatic biliary drainage:PTBD)
胆汁は肝臓から胆管を経て、十二指腸へと排泄されます。この流れの途中で結石や腫瘍などができてしまうと、流れがうまくいかずに胆汁がうっ滞してしまいます。この状態を閉塞性黄疸と言い、肝臓の働きが悪くなったり、敗血症になり、命に関わることもあります。そうならないために、うっ滞した胆汁をなるべく早く外に胆管外に排出する治療が必要になります。この方法には、内視鏡を使い胆道にチューブを入れる方法(ENBD/EBS)と、体の表面から肝臓を通って胆管にチューブを挿入する方法(PTBD)があります。