糖尿病内科

当院では糖尿病専門外来を開設しています

犬塚病院では糖尿病専門医が常駐しており、糖尿病専門外来を行っております。
健診で糖尿病を指摘された方を始め、1型糖尿病の方など、幅広い患者さまの役に立てるように日々診療を行っています。

糖尿病はどんな病気なのか?

日本の糖尿病患者さんは2000年には710万人でしたが、2024年には1080万人に増加したと推計され、時代とともにその数は増しています。

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンという血糖を下げるホルモンが効きにくくなる、または分泌されなくなることで、血中の糖の濃度(血糖値・グルコース)が高くなる疾患です。

糖尿病は大きく2型糖尿病、1型糖尿病、その他の糖尿病等に分けられます。
2型糖尿病は若い頃からの食事過多や運動不足などが原因で膵臓が弱ってしまい発症します。2型糖尿病は最も頻度が高い糖尿病で、発症早期は自覚症状が殆どありません。

1型糖尿病は稀な疾患で、インスリンが分泌されなくなり急速に高血糖になる疾患です。
自己免疫のシステム異常や遺伝子要因、ウイルス感染が原因となり発症することが考えられています。
他にも妊娠中に規定の血糖値を超えてしまう妊娠糖尿病や、他にも膵臓や肝臓、内分泌疾患、お薬が原因で糖尿病を発症することもあります。

糖尿病境界型や予備軍はまだ放置して大丈夫?

2型糖尿病は診断される約10年前から既にインスリンを分泌する膵臓のβ細胞の機能や細胞数が低下し始めています。そして診断時には健常者の約50%までβ細胞の数や機能が低下していると言われており、境界型や予備軍と言われた方も、食事・運動療法、場合によっては薬物治療を行い、経過を注意深く見る必要があります。

糖尿病を放置するとどうなるの?

2型糖尿病の場合、発症早期には自覚症状は殆どありません。しかし放置すると次第に神経障害(痺れや疼痛、感覚低下)や失明、腎機能が低下し透析が必要になる場合もあります。
他にも心筋梗塞や脳梗塞、また足の血管が閉塞することもあります。糖尿病治療の目的は、これらの合併症を起こさないことです。
 
また、高血糖になると免疫機能が低下し弱い病原菌でも感染症を起こします。
急激に血糖値が悪化した時には口渇、多飲、多尿、体重減少が出現することもあります。このような時には早く医療機関を受診し糖尿病の有無や状態を確認しましょう。
 
糖尿病の注目すべき合併症に、肝臓に脂肪が溜まるMASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)やさらに進行し炎症や線維化が起こっているMASH(代謝性機能障害関連脂肪肝塩)があります。この病態が進行すると心疾患や腎機能低下、全身癌を発症しやすいことも分かっています。当院では、糖尿病専門医と肝臓専門医がおり、糖尿病とともにMASLD、MASHの検査や治療も行っています。

糖尿病の診断方法と合併症の評価のしかた

診断

血液検査の血糖値やHbA1c (ヘモグロビン・エー・ワンシー)を測定して診断します。
血糖値は血液中の糖の濃度を示し、グルコースとも呼ばれます。
HbA1cは直近1~2ヶ月の血糖値の推移が分かる指標で、ゆっくりと変動する値です。これにより最近の全体的な血糖値の状況が分かります。
これ以外にも尿検査や他の血液検査を行い、危険な状態ではないか等も確認します。

合併症の検査

・神経障害:自覚症状、身体診察、心電図(CVR-R)などから評価します。
・網膜症:眼底写真を撮影して眼底に白斑や出血などがないか確認します。当院でも実施しています。
・腎症:尿検査と血液検査で進行度を判定します。
・動脈硬化:頸動脈の超音波検査や血管進展性検査(ABI)などで全身の大きな動脈が細くなっていないか評価をします。
・MASLD・MASH:腹部超音波検査で肝臓の硬さ、炎症、脂肪沈着の度合いを調べ、血液検査を行って評価をします。
 
これらの検査で異常を認めた場合には、各専門機関へ紹介し、さらに詳しい検査と治療を受けて頂きます。
 
MASLD、MASHは当院の肝臓専門外来にて治療を行っています。
MASLD、MASHは糖尿病患者さんの将来の心血管疾患などのリスクを高める病態であり、
当院では糖尿病内科と肝臓内科専門医とでその治療を行います。
詳しいMASLD、MASHのページはこちらへ→リンク

糖尿病の治療は何をするの?

まずは糖尿病専門外来でしっかりお話を伺うことを大切にしています。そして検査を行いながら、お体の状態を把握し、適切な治療を選択していきます。外来診療とともに入院治療も行っています。

食事療法

一番大切な治療方法です。
食事の摂取量が適切でない場合、有効な薬を使っても絶対に糖尿病は改善しません。
単に食事を制限するのではなく、適正な栄養の取り方を知って頂くことが重要です。
一人一人の年齢、生活スタイル、他の疾患などによって必要な栄養量は異なります。
当院では外来、入院ともに管理栄養士も親身になって食事の摂り方を教えてくれます。
まずは適切な食事の摂り方が出来るようにサポートします。

運動療法

運動療法は2型糖尿病の主要な病因の一つであるインスリン抵抗性を改善します。
適切な運動をすることで、糖尿病は非常に良くなります。
当院では理学療法士のサポートを受けながら個人に合わせた運動法を学ぶことが出来ます。
 
糖尿病予備軍や境界型の方も、この食事・運動療法をしっかり実践していくことで
進行を防ぐことが出来ます。

薬物療法

食事療法と運動療法でも改善が難しい場合、薬物療法を追加します。
薬物療法には内服薬と皮下注射製剤、インスリン製剤などがあり、現在も新しい種類の薬が次々と出ています。最新の情報を常に取り入れ、一人一人にあった治療薬を使用します。

多職種での治療・生活サポート

当院には糖尿病療養を学んだ看護師、理学療法士、臨床検査技師、管理栄養士が多数在籍しています。その他にも糖尿病の知識を豊富に持ったスタッフも多く、患者さんに寄り添った医療を提供します。
 
糖尿病は、食事、運動、内服・インスリン管理など日々の過ごし方が治療に直結します。認知症など、糖尿病療養に工夫が必要な場合には、メディカルソーシャルワーカーが外部機関とも連携し、安心して生活・療養ができるよう患者さんやそのご家族をサポートしていきます。

糖尿病患者会 あおぞら会のご紹介

1999年(平成11年)糖尿病の患者様やご家族様が集まる患者会が発足しました。
数名で始まった会ですが、現在では嬉野市の野中医院も参加され、会員数60名の大所帯となりました。
年に2回、運動療法と食事療法のイベント活動をおこなっています。
日本糖尿病学会専門医・ 糖尿病療養指導士(理学療法士・管理栄養士・臨床検査技師・看護師・薬剤師)も会員として患者様と共に歩んでいくオープンな会になっています。
ぜひ一度イベントに参加してみませんか。
年会費 3400円 
内訳日本糖尿病協会佐賀県支部会費  2400円
毎月配布の月刊誌「さかえ」代含まれています
あおぞら会会費    1000円

会員様にはイベントの案内など優先してお知らせし、イベント参加料も特別価格です。
年に2回、糖尿病献立や運動療法に関する資料を配布しています。
入会をご希望の方は気軽にスタッフまでお声かけください。
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